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三重県志摩市にある自然に包まれた600坪の森の中に佇む1組限定のプライベートヴィラ。
敷地は山が盆地のようになっており、その地形を生かすべく思い思いに生息する木々に守ってもらっている感覚をそのままにプランを考えた。
すぐそばには海が見え多くのサーファーが自然を満喫する姿が見える。その開放的な様子と対照に完全に自然がプライベートを閉鎖することなく確保してくれている。
木がクロスして生える特性から着想を得て柔らかな曲線を描く形状とし建築に落とし込んだ。
本来四角がない自然界のしずくのような葉っぱのような形で建物を優しく包み込む。自然の中にある人工物としての違和感を排除した。
遊び心を揺さぶる天井へと繋がる室内の曲線壁は、人間の大人にとっては歩きづらく不便なスペースだが、子供たちや犬が走り回ったり滑ったりするにはユニークで楽しい場所となった。
二階の室内は柱を避け、天井を気にしながら腰を落とし奥へ進む部屋は、小さい頃に草木をかき分け足元や頭上を気にしながら森を探検したわくわくする気持ちを思い出させてくれる。