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アルパート社屋

本計画は、豊かな自然環境の中に、地域と人とがゆるやかにつながる居場所をつくることを目指した建築です。
建物は、まるである日ふとテントを張ったように、風景の中にそっと立ち上がる構えとしました。
軽やかな屋根が全体を包み込み、その下には、大小さまざまな居場所がゆるやかにつながる構成となっています。

屋根のかたちはテントを思わせるフォルムですが、内部は季節を問わず快適な環境となるよう、必要な範囲で断熱や通風を工夫しています。

外部から内部への視線の抜けや、山からの風を受け止める開口部の設計など、周辺環境との関係性を大切にしながら、
スタッフの方々が業務から戻った際に、ふっと力を抜いて過ごせるような空気感を大切にしています。
また、地域の方々も気軽に立ち寄ることができるよう、カフェのような開放性と親しみやすさを意識しました。

この建築は、働くことと休むこと、個と地域、日常と非日常の境界を、やわらかく越境していく装置です。
ひらかれた構えの中に、静かに心地よさが広がるそんな風景の一部として、土地に根づいていくことを願っています。

 

ALPART

https://alpart-shima.com/